イベントプランナーになるには?未経験から目指す方法・進路・資格を解説

「未経験からイベントプランナーになれる?」
「目指すなら大学と専門学校のどちらがいい?」
「就職するために必要な資格やスキルは?」
イベントプランナーは、イベントの目的に合わせて企画を考え、準備や関係者との調整、当日の運営まで幅広く関わる仕事です。ライブや学園祭、展示会、企業イベントなど活躍する分野も多岐にわたります。
しかし、興味はあっても「どのように就職すればよいのか」「進学先や資格はどう選べばよいのか」と悩む人も多いと思います。
そこで本記事では、イベントプランナーになるための就職ルートや大学・専門学校の選び方、資格の必要性を解説します。未経験から準備できる企画書や志望動機についても紹介するので、進学・就職・転職を考えている人は参考にしてください。
イベントプランナーになるには?まず知っておきたい仕事内容
| 知りたいこと | 押さえておきたい点 |
|---|---|
| 主な仕事 | 企画、準備、関係者との調整、当日の運営 |
| 就職先 | イベント会社、広告会社、イベントを主催する企業など |
| 学歴・資格 | 共通して必須となる学歴・資格はない |
イベントプランナーは、イベントの企画から準備、関係者との調整、当日の運営まで幅広く関わる仕事です。会社によって担当する範囲が異なるため、求人では職種名だけでなく仕事内容まで確認しましょう。
イベントプランナーの具体的な業務や1日の流れについては、「イベントプランナーの仕事内容」の記事で詳しく解説しています。

イベントプランナーを目指す3つの就職ルート

| ルート | 主な対象 | 応募前に確認したい点 |
|---|---|---|
| 新卒採用 | 卒業後の就職を目指す学生 | 募集職種、配属方法、応募できる卒業年度 |
| 未経験歓迎の中途採用 | 異業種から転職したい社会人 | 経験条件、教育体制、入社後の担当業務 |
| アルバイト・制作補助 | 現場経験を積みたい人 | 担当業務、制作への関わり方、社員登用有無 |
イベントプランナーを目指す主なルートは、新卒採用、中途採用、アルバイト・制作補助の3つです。学生なら新卒採用、社会人なら中途採用を軸に、現在の状況に合わせて応募できる求人を探します。
アルバイトや制作補助から経験を積む方法もありますが、必ず経由する必要はありません。大切なのは、企画・制作・運営のどの業務に関われる求人なのかを確認し、自分が目指す仕事につながるルートを選ぶことです。
新卒採用でイベント会社・広告会社に入る
学生の場合は、イベント会社や広告会社などの新卒採用が主な就職ルートです。「イベントプランナー」という職種名だけでなく、イベント制作、企画営業、制作進行などの募集も確認すると、応募先の選択肢を広げられます。
総合職で採用する企業では、希望する部署へ必ず配属されるとは限りません。募集要項で配属方法を確認し、説明会や面接では「入社後に最初に担当する業務」「イベント企画・制作部門への配属方法」を確認しておきましょう。

説明会では「新人が最初の1年で担当した案件」を聞いてみてください。配属後の仕事が具体的にイメージできます。
未経験歓迎の中途採用に応募する
社会人の場合は、未経験者を受け入れているイベント会社や制作会社の中途採用が主な選択肢です。ただし、「未経験歓迎」でも業界経験のみ不問で、営業や接客などの職種経験を求める求人もあるため、応募条件を確認しましょう。
異業種での経験も、イベント業務に活かせる場合があります。営業経験なら顧客への提案やスケジュール調整、接客経験なら来場者対応など、これまでの仕事とイベント制作の共通点を、面接で話せる形にまとめておきましょう。
例えば株式会社クラフトでは、公式採用ページで他業界から挑戦する未経験者も募集しており、制作部門の業務としてイベントの企画・制作・演出・運営を挙げています。
出典:株式会社クラフト「採用」

求人票は「必須」と「歓迎」の欄を分けて読みましょう。歓迎条件は満たしていなくても応募できることが多いです。
アルバイト・制作補助から経験を積む
イベント現場を経験したい場合は、受付や来場者案内、運営補助、制作アシスタントなどの仕事から始める方法があります。厚生労働省のjob tagでも、アルバイトとしてイベントに関わったことをきっかけに、採用に至るケースがあると紹介されています。
ただし、当日の運営業務だけでは企画や制作の経験につながりにくい場合があります。企画職を目指すなら、資料作成や備品手配、進行準備など、開催前の業務にも関われる求人か確認しましょう。

学園祭の出演交渉でも、実現するのは「一番盛り上がる企画」より「予算と時間に収まる企画」です。
イベントプランナーを目指す大学・専門学校の選び方
| 比較項目 | 大学 | 専門学校 |
|---|---|---|
| 学ぶ内容 | 経営・広告・観光など幅広く学ぶ | イベント企画・制作を実践的に学ぶ |
| 実践機会 | 学園祭・ゼミ・インターンなど | 学内実習・産学連携・現場実習など |
| 向いている人 | 幅広く学びながら進路を考えたい人 | イベント業界を目指したい人 |
| 選ぶポイント | 授業内容、ゼミ、卒業後の進路 | 実習内容・担当範囲・就職実績 |
大学と専門学校のどちらを選んでも、イベントプランナーを目指すことは可能です。大切なのは学校の種類だけで決めるのではなく、希望する仕事につながる授業や実習を経験できるかで比較することです。
幅広い分野を学びながら将来の選択肢を残したい人は大学、イベント制作や運営を実践的に学びたい人は専門学校が候補になります。ただし、カリキュラムや実習内容は学校・学科によって異なるため、個別に確認しましょう。
大学では学部名より学べる内容で選ぶ
イベントプランナーを目指すために、特定の学部へ進む必要はありません。経営・商学系では集客や予算管理、社会・メディア系では情報発信、観光系では地域イベントなど、さまざまな学びを仕事に活かせます。
大学を選ぶ際は学部名だけで判断せず、授業内容やゼミ、インターンなどを確認しましょう。イベントの企画やプロモーションに関われる授業があるか、学生がどこまで実践できるかを見ると、希望する仕事とのつながりを判断しやすくなります。
出典:Benesse マナビジョン「イベントプランナーになるには」

大学ではイベント専門の学部にこだわる必要はありません。興味のある分野を学びながら、学園祭やインターンで実践経験を積む方法もあります。
専門学校では実習内容と就職先で選ぶ
専門学校を選ぶ際は、イベント企画を学ぶ授業だけでなく、実際の現場に近い実習がどの程度あるかを確認しましょう。企画書の作成から会場運営まで経験できる学校もあり、実習内容によって身につけられる力は異なります。
例えば日本工学院のコンサート制作コースでは、企画やプロモーション、会場運営などを現場実習を通じて学ぶカリキュラムが紹介されています。就職実績を見る際は企業名だけでなく、卒業生がイベント制作や企画など、どの職種に就いているかまで確認すると参考になります。

同じイベント系の学科でも、音響・照明を中心に学ぶコースと、企画・制作を中心に学ぶコースがあります。希望する仕事に合う授業や実習があるか確認しましょう。
イベントプランナーに役立つ資格と取得の考え方
| 資格・検定 | 主な位置づけ | 未経験者の考え方 |
|---|---|---|
| イベント検定 | 企画・運営の基礎知識を学ぶ検定 | 実務経験を問わず受験できる |
| イベント業務管理士2級 | 実務知識・スキルを確認する資格 | 実務経験2年以上が受験条件 |
| 普通自動車免許 | 運転業務がある求人で必要になる | 希望の求人の必要条件か確認 |
イベントプランナーになるために、必須となる資格はありません。資格取得を優先するよりも、まず希望する会社の求人を確認し、応募条件に必要な資格があるかを確認しましょう。
業界の基礎知識を学びたい場合は、実務経験を問わないイベント検定が選択肢になります。一方、イベント業務管理士2級は2026年度からイベント実務経験2年以上が受験条件です。学生時代のアルバイト経験も、企画・制作・運営など対象となる業務であれば実務経験に含められます。
普通自動車免許は必須ではありませんが、イベント現場への移動や荷物の運搬などで求められる求人もあります。取得するかどうかは、希望する会社の募集要項を確認して判断してください。
出典:日本イベント産業振興協会「イベント検定」
出典:日本イベント産業振興協会「イベント業務管理士2級試験【2026年度】」
出典:厚生労働省 job tag「イベントの企画・運営」

資格が必須でない求人なら、取得を待って応募を遅らせる必要はありません。企業研究や応募書類の準備と並行して学ぶのがおすすめです。
イベントプランナーになるために身につけたいスキル
| スキル | 仕事で使う場面 | 未経験からできる練習 |
|---|---|---|
| 企画力 | 目的に合う企画を考える | イベントの改善案を考える |
| 調整力 | 関係者の希望や条件をまとめる | 決定事項を整理して共有する |
| 段取り力 | 準備を期限までに進める | 締切付きの作業表を作る |
| 数字・資料を扱う力 | 予算表や進行資料を作る | 表計算ソフトで費用をまとめる |
| 状況を整理する力 | 変更やトラブルに対応する | 事実と対応事項を整理する |
イベントプランナーには、アイデアを考える企画力だけでなく、関係者との調整や準備を計画通り進める力も求められます。特に、相手の要望を聞き、決まった内容を整理して実行に移せる人は、イベント制作の仕事に活かしやすいでしょう。
また、イベント当日は予定変更やトラブルが発生することもあります。そのため、状況を整理し、必要な対応を周囲へ共有できることも大切です。未経験の場合は、学園祭やアルバイトなどで複数人と協力した経験を振り返ると、自分の強みを見つけやすくなります。
CASTIAが一緒に企画を進める学園祭の実行委員の中でも、渉外や企画の担当者は、出演条件の調整や予算管理など、イベント制作の実務に近い経験を積んでいます。学生のうちにイベントの仕事に触れたいなら、学園祭の運営に関わることは有力な選択肢です。

イベントプランナーは、アイデアを出すことだけが仕事ではありません。周囲と調整しながら、企画を形にできる人に向いています。
未経験から応募するまでに準備したい3つのこと

| 準備 | 用意したいもの |
|---|---|
| 希望分野と求人を比較する | 仕事内容や条件をまとめた比較表 |
| 企画書を1つ作る | 目的・対象・内容・予算を整理した資料 |
| 経験を志望動機につなげる | 自分の経験と応募先を結びつけた文章 |
未経験からイベントプランナーを目指す場合は、求人を探すだけでなく、応募先の仕事内容を理解し、自分の考えや経験を伝えられるように準備しておくことが大切です。
まずは気になる求人をいくつか比較し、自分が関わりたい分野や業務を整理しましょう。そのうえで、企画書や志望動機を準備すると、イベントの仕事への理解や自分の強みを具体的に伝えやすくなります。
希望分野と求人の担当業務を照らし合わせる
まずは、音楽ライブ、展示会、地域イベント、企業イベントなど、自分が関わりたい分野を整理しましょう。そのうえで、企業の制作実績や求人情報を確認し、希望するイベントや業務に携われるかを比較します。
同じイベント関連の求人でも、企画から運営まで担当する会社もあれば、当日の運営や制作進行を中心に担当する会社もあります。企画に関わりたいなら、仕事内容の欄に「企画提案」「企画書作成」といった言葉があるかを見てください。

職種名だけでは実際の仕事内容が分からないこともあります。求人では「どんなイベントの、どの工程を担当するのか」まで確認しましょう。
企画書を1つ作り、考え方を伝えられるようにする
| 項目 | 練習用の企画例 |
|---|---|
| 目的 | 新入生同士の交流を増やす |
| 対象 | 新入生30人 |
| 内容 | チーム対抗クイズ |
| 予算 | 約2万円を想定し、備品・印刷物・景品に配分 |
| 運営 | 受付・司会・進行を分担 |
応募書類として必須でなくても、練習用の企画書を1つ作っておくと、自分の考えを整理しやすくなります。目的・対象・内容・予算・運営方法がつながるように考えることがポイントです。
実施していない企画は、自主制作であることが分かるようにしましょう。会場の利用条件や収容人数など、確認できていない内容は「未確認」と記載し、実績と混同しないようにします。

企画書は見た目を整えることより、「なぜこの企画を行うのか」が伝わることが大切です。
これまでの経験を志望動機につなげる
志望動機は、「なぜイベント業界を目指すのか」「なぜその会社なのか」「これまでの経験をどう活かせるのか」の3点で整理すると書きやすくなります。
学生なら学園祭やサークル活動、社会人なら営業・接客・事務など、自分が役割を持って動いた経験を振り返りましょう。大きな実績でなくても、課題を見つけて改善した経験があれば、イベント業務との接点を伝えられます。
例えば学園祭の受付改善を経験した場合は、「案内方法を見直した経験から、来場者の体験をつくる仕事に興味を持ちました。貴社のイベント制作でも、周囲と調整しながら改善した経験を活かしたいです」とまとめられます。

チーム全体の成果だけでなく、自分が何を考え、どう行動したかまで伝えると、経験の具体性が出ます。
イベントプランナーを目指す人のよくある質問
高卒でもイベントプランナーになれますか?
高卒からでもイベントプランナーを目指すことは可能です。厚生労働省のjob tagでは、イベントの企画・運営に就くために、特定の学歴や資格は必要ないとされています。
ただし、実際の応募条件は企業ごとに異なります。求人によっては大学・専門学校卒などの学歴条件を設けている場合もあるため、高卒で応募できるかは募集要項を確認しましょう。
イベントプランナーの年収や働き方は?
年収は勤務先の規模や経験年数、担当するイベントによって大きく変わります。そのため、平均額を目安にするより、応募したい求人の条件を直接比べるほうが確実です。
求人を比較する際は、月給だけでなく、賞与や各種手当、固定残業代の有無まで確認しましょう。働き方についても、年間休日に加えて、イベント当日の勤務時間や休日出勤、出張の頻度などを見ることが大切です。
未経験からフリーランスになれますか?
未経験からいきなりフリーランスとして活動するより、まずはイベント会社や制作チームで実務経験を積む方が現実的です。企画だけでなく、見積もり、手配、当日運営、精算まで一連の流れを経験しておくと、独立後の仕事にも活かせます。
フリーランスになると、案件の獲得や契約、請求・入金管理、協力会社との調整まで自分で行う必要があります。独立を考える場合は、対応できる業務範囲や相談できる協力先があるかも整理しておきましょう。
まとめ|イベントプランナーになるには自分に合う進路から始めよう
- 新卒・中途・アルバイトなど複数の目指し方がある
- 大学・専門学校は学ぶ内容や実習で選ぶ
- 資格よりも実務につながる経験や準備が重要
- 応募前は求人比較・企画書・志望動機を準備する
イベントプランナーになるために、決まった進路や必須資格があるわけではありません。自分の状況に合う就職ルートを選び、希望するイベントや仕事内容に関われる会社を探すことが大切です。
未経験の場合でも、学園祭やアルバイト、営業・接客などの経験をイベントの仕事に結びつけて伝えられます。求人の比較や企画書の作成など、応募に向けてできる準備から進めていきましょう。
CASTIAでは、イベント・エンタメ業界への就職や転職を考えている人からのご相談を受け付けています。仕事内容やキャリアについて悩んでいる方は、お気軽にお問い合わせください。
