芸能マネージャーの仕事内容は?主な業務や1日の流れを解説

「芸能マネージャーは何をする?」
「1日の仕事の流れを知りたい」
「自分にもできる仕事なの?」
芸能マネージャーは、俳優やタレント、アーティストなどの活動を裏側から支える仕事です。スケジュール管理だけでなく、現場同行や送迎、営業、出演先との調整など幅広い業務を担当します。
テレビなどではタレントと行動する姿を見る機会が多いため、「付き人のような仕事」と考えている人もいるでしょう。しかし、実際には社外との交渉やプロモーションなど、デスクワークも少なくありません。
そこで本記事では、芸能マネージャーの仕事内容を具体的な業務ごとに紹介します。1日の仕事の流れや求められるスキルも解説するため、芸能業界への就職・転職を考えている人は参考にしてください。
芸能マネージャーの仕事内容とは?

| 仕事内容 | 主な業務 |
|---|---|
| スケジュール管理 | 出演予定・移動時間・打ち合わせの調整 |
| 現場同行 | 撮影・収録・ライブなどへの同行 |
| 送迎 | 事務所・撮影現場などへの移動 |
| 営業・出演交渉 | 制作会社・広告代理店などへの営業 |
| 関係者との調整 | 出演条件・時間・移動などの確認 |
| 育成・プロデュース | 活動方針や売り出し方の検討 |
| 宣伝・プロモーション | SNSやメディアを活用した露出拡大 |
芸能マネージャーの仕事は、タレントの予定を管理するだけではありません。本人や制作会社、広告代理店などと連絡を取り、仕事を問題なく進められるよう芸能活動全体を支える役割を担います。
例えば、テレビ出演が決まれば、収録時間を予定表に入れるだけでは終わりません。入り時間や移動手段、次の仕事との間隔なども確認し、必要があれば出演先や本人とスケジュールを調整します。
実際に、太田プロダクションでは、スケジュール管理、現場サポート、車での送迎、取引先への営業、契約関係の窓口業務などをマネージャーの仕事内容として掲載しています。芸能活動全体を動かす調整役と考えると分かりやすいでしょう。
①スケジュール管理・現場同行・送迎を行う
- 出演予定や打ち合わせ時間を管理する
- 撮影・収録・イベントなどへ同行する
- 現場間の移動や送迎を行う
- 急な時間変更や予定変更に対応する
芸能マネージャーの代表的な仕事が、スケジュール管理と現場対応です。撮影時間だけではなく、入り時間や準備時間、移動時間まで考えながら、タレントが無理なく動ける予定を組み立てます。
午前に雑誌撮影、午後にテレビ収録、夕方からイベント出演がある場合は、3つの仕事だけでなく各現場への移動時間も必要です。撮影が予定より延びれば、その場で次の仕事との調整が必要になることもあります。
スケジュールを調整する
スケジュール管理では、出演依頼をカレンダーへ登録するだけではありません。仕事ごとの拘束時間や準備時間を確認し、本人の予定や別案件との重複がないかまで確認してから予定を確定させます。
複数の出演相談が同じ日に入った場合は、どちらを受けるのか本人や社内と相談します。移動時間が足りない場合は出演時間を交渉するなど、状況に応じて関係者との調整も必要になります。
スターダストプロモーションの現場マネージャー募集では、普通自動車免許に加えて「ペーパードライバー不可」「運転が得意」といった条件も掲載されています。送迎を伴う事務所では、運転も日常業務の一つです。
撮影やイベントの現場へ同行する
テレビ収録や広告撮影、雑誌取材、ライブ、イベントなどの現場へ同行するのもマネージャーの仕事です。現場ではタレントが仕事に集中できるよう、関係者への連絡や次の移動準備などを行います。
担当するタレントによって現場の種類も変わります。俳優ならドラマや映画、アーティストならライブや音楽番組、芸人ならテレビ収録や営業イベントなど、ジャンルによって1日の動き方にも違いがあります。
また、現場では、タレントの体調や疲労にも気を配ります。撮影やイベントが続く場合は、休憩や移動時間も考えながら、無理なく仕事を続けられるようサポートすることもマネージャーの役割です。

現場同行では、タレントのそばにいるだけでなく、次の予定や現場の状況を見ながら「次に何が必要か」を先回りして考える力が求められます。
②出演営業・交渉・関係者との調整を行う
- 担当タレントに合う仕事を探す
- 制作会社などへプロフィールを提案する
- 出演日時や条件を確認する
- タレントや社内と出演可否を調整する
芸能マネージャーは、すでに決まっている仕事を管理するだけではありません。所属事務所によっては、テレビ局や制作会社、広告代理店などへ担当タレントを提案し、新しい仕事を獲得する営業も行います。
俳優ならドラマや映画、芸人ならテレビ番組やイベントなど、本人の特徴によって適した出演先は異なります。どのような仕事なら魅力を発揮できるのか考え、プロフィールや過去の実績をもとに売り込みます。
タレントに合った仕事を提案する
営業では、プロフィールを送るだけではなく「このタレントを起用すると企画にどのようなメリットがあるか」を伝える必要があります。本人のキャラクターや得意分野を理解し、案件との相性を考えることも仕事の一つです。
例えば同じ俳優でも、ドラマを中心に出演している人と、バラエティ番組でも活躍できる人では提案先が変わります。タレントの魅力を理解し、それを仕事につなげる視点が芸能マネージャーには求められます。
出演条件や当日の内容を調整する
出演相談が入った後は、日時、仕事内容、拘束時間、出演料などを確認します。出演が決定した後も、入り時間や移動手段、控室、衣装、当日の進行などを依頼側と確認しなければなりません。
CASTIAが学園祭のキャスティングを行う際も、出演時間だけではなく、会場入りの時間や交通手段、控室、ステージの進行などを芸能事務所と調整します。こうした表から見えにくい確認作業もマネジメント業務の一部です。
芸能マネージャーは、タレントと仕事を依頼する企業や制作会社をつなぐ窓口でもあります。出演者側と依頼側の双方の事情を把握し、一つの仕事を成立させるまで調整を続けます。
契約や権利に関する確認も必要になる
芸能活動では、出演契約や肖像、広告利用など、権利に関する確認が必要になる場面もあります。マネージャー自身が契約書を作成しなくても、現場の窓口として基本的な内容を把握することがあります。
文化庁も、芸能プロダクションが広告宣伝やスケジュール管理、プロデュース方針の決定、出演に必要な契約などを担う例を示しています。
出典:文化庁「文化芸術活動に関する法的問題についてよくあるご質問」
③タレントの育成・プロデュースにも関わる
- 中長期的な活動方針を考える
- 本人に合った仕事やジャンルを検討する
- 売り出し方やプロモーションを考える
- 事務所によっては新人発掘にも携わる
芸能マネージャーは、現在入っている予定だけを見る仕事ではありません。事務所によっては、タレントが今後どのような分野で活動するのか考え、中長期的なキャリア形成にも関わります。
出演本数を増やせばよいとは限らず、本人の希望やイメージとの相性も考える必要があります。目の前の仕事を管理しながら、1年後や数年後にどのような立ち位置を目指すのか考える役割もあります。
タレントの活動方針を考える
俳優であれば、ドラマや映画を中心にするのか、舞台経験を増やすのか、バラエティ番組にも出演するのかでキャリアは変わります。本人の希望や適性を把握しながら、次に挑戦する仕事を検討します。
フラームの採用情報では、事業内容としてタレントの育成・マネジメント、新人タレントの発掘、プロモーションを掲載しています。現在の予定を管理するだけでなく、将来の活動を作ることもマネジメントの仕事です。
新人発掘や育成に関わる場合もある
芸能事務所によっては、オーディションやスカウトなど、新人を発掘する段階からマネジメント部門が関わります。まだ出演実績がない人材を見つけ、どのような仕事へつなげていくか考える仕事です。
発掘した人材がすぐに売れるとは限らないため、レッスンや宣材写真の準備、プロフィール作成などを通して少しずつ活動の土台を作ります。事務所によっては、所属前後から長期的に成長を支えることになります。

④SNSやプロモーションも仕事内容に含まれる
- SNSを活用してタレントをPRする
- 写真や動画などの発信をサポートする
- メディア露出や宣伝施策を考える
- タレントのイメージや見せ方を管理する
InstagramやTikTok、YouTubeなどの普及により、タレントがファンと接点を持つ方法は増えています。テレビや雑誌への出演だけでなく、SNSを使った情報発信やプロモーションも芸能活動の一部です。
SNSでの情報発信をサポートする
芸能事務所によっては、投稿内容の相談や写真・動画の撮影、出演情報の告知などにマネージャーが関わります。本人のイメージに合った発信になっているか確認することもあります。
一方、すべてをマネージャーが担当するわけではありません。SNS専門部署やデジタル担当者と連携しながら、企画や投稿内容を調整する事務所もあります。
ワタナベエンターテインメントの採用情報でも、タレントマネジメントのほか、デジタル事業やSNS戦略に関する仕事が紹介されています。ネット上でどう見せるかも、現在の芸能マネジメントに関わる要素です。
タレントのイメージやプロモーションを管理する
プロモーションでは、タレントを誰に、どのように知ってもらうかを考えます。出演情報の告知やSNSでの発信などを通して、活動内容や魅力がターゲットへ伝わるようサポートします。
また、媒体や発信内容によってタレントの印象が大きく変わる場合があります。本人や事務所が目指すイメージから外れないよう、露出する媒体や情報の見せ方を調整することも仕事の一つです。

SNSが得意というだけでマネージャーの仕事をこなせるわけではありません。発信だけでなく、タレント本人や制作会社など複数の関係者との調整も必要です。
芸能マネージャーの1日の仕事の流れ

| 時間 | 仕事内容の例 |
|---|---|
| 7:00 | 現場へ移動 |
| 8:00 | 撮影現場へ到着・打ち合わせ |
| 9:00 | 撮影・収録の現場対応 |
| 12:00 | タレントと次の現場へ移動 |
| 14:00 | 取材・別の収録へ同行 |
| 17:00 | 事務所でメール・営業資料作成 |
| 18:00 | 翌日のスケジュール確認 |
| 19:00 | 業務終了 |
芸能マネージャーは、毎日決まった時間に同じ業務を行う仕事ではありません。撮影や収録、ライブなど、担当タレントの予定に合わせて1日の動き方も変わります。
例えば、朝から撮影がある日は早い時間から現場へ向かい、夜にイベントがある日は遅い時間まで対応する場合があります。現場仕事とデスクワークを組み合わせて進めるのが特徴です。
現場入り前にスケジュールや持ち物を確認する
撮影や収録がある日は、入り時間や場所、移動経路などを事前に確認します。タレントの送迎を担当する場合は、渋滞や駐車場所まで考えて余裕を持って移動する必要があります。
衣装や台本、出演に必要な資料などがある場合は、現場へ向かう前に不足がないか確認します。朝が早い仕事でも、タレントが到着後すぐ動ける状態を整えておくことが求められます。
撮影や収録中は現場対応を行う
現場に到着した後は、制作スタッフとの確認やタレントの案内などを行います。撮影中も次の予定や終了時間を確認し、後のスケジュールに影響が出ないよう状況を把握します。
撮影が予定より長引けば、次の出演先へ連絡したり移動方法を変更したりすることもあります。現場の状況を見ながら、その場で予定を組み直す対応力も必要です。
移動の合間や事務所でデスクワークを進める
現場に同行するだけでなく、メールへの返信や出演依頼の確認、スケジュール調整などの事務作業も行います。移動中や空き時間を使って、次の仕事の準備を進めることもあります。
事務所へ戻った後は、営業資料の作成や翌日の予定確認などを行います。ワタナベエンターテインメントの社員紹介でも、現場対応後にデスクワークや営業資料作成を行う1日の例が紹介されています。
勤務時間は担当する仕事によって変わる
芸能マネージャーの勤務時間は、担当タレントの仕事や所属事務所によって異なります。撮影やライブの時間に合わせる必要があるため、一般的な会社員と勤務時間が異なる場合もあります。
研音のマネージャー職では、平日11時〜19時を基本としながら「変動あり」としています。また、休日出勤が発生した場合には、後日代休を取得する制度が案内されています。
出典:研音「採用情報」

芸能マネージャーは必ず長時間勤務になると決めつけず、求人ごとの勤務時間や休日、代休制度まで確認することが、働き方を判断するポイントです。
芸能マネージャーに求められる力
| 求められる力 | 仕事で使う場面 |
|---|---|
| コミュニケーション力 | タレント・制作会社などとの調整 |
| スケジュール管理力 | 複数の仕事や移動時間の管理 |
| 臨機応変な対応力 | 急な時間変更や依頼への対応 |
| PCスキル | メール・資料・予定表の作成 |
| 運転スキル | タレントの送迎や現場間の移動 |
芸能マネージャーには、タレントや制作会社など多くの関係者とやり取りしながら、複数の仕事を同時に進める力が求められます。特定の能力だけではなく、状況に応じて複数のスキルを使い分ける仕事です。
また、現場で求められる調整力に加えて、メールや資料作成などのPC操作、事務所によっては送迎のための運転スキルも必要です。ここからは、芸能マネージャーに求められる力を具体的に紹介します。
コミュニケーション力
芸能マネージャーは、タレント本人だけでなく、テレビ局や制作会社、広告代理店、イベント会社など幅広い相手とやり取りします。
相手によって立場や要望が異なるため、単に話すのが得意なだけでは不十分です。必要な情報を整理し、相手に合わせて正確に伝える力が求められます。
また、出演条件やスケジュールの調整では、双方の希望が一致しない場面もあります。状況を整理しながら、落としどころを探る力も実務では欠かせません。
スケジュール管理力と臨機応変な対応力
芸能マネージャーは、撮影や取材、イベント、打ち合わせなど複数の予定を同時に管理します。移動時間や準備時間まで含めて組み立てる必要があります。
撮影が予定より延びたり、急な出演依頼が入ったりすることもあります。予定どおりに進まない状況でも、優先順位を考えて対応を切り替える力が必要です。
予定を組む力と、予定が崩れたときに立て直す力の両方が、芸能マネージャーの仕事では求められます。
PCスキルや運転スキル
マネージャー業務では、メール対応やスケジュール表の作成、営業資料の確認など、基本的なPC操作を日常的に行います。
また、タレントの送迎を担当する事務所では、普通自動車免許が応募条件になることもあります。求人によっては、実際に運転できることまで求められます。
株式会社UNiQUEでは、マネージャー職の必須要件として、Word・Excel・PowerPointなどの基本的なPCスキルと普通自動車運転免許を挙げています。

求人を見る際は職種名だけで判断せず、送迎・営業・SNS・新人発掘など、どこまで担当するのか仕事内容欄まで確認しましょう。
芸能マネージャーの仕事内容に関するよくある質問
芸能マネージャーは未経験でもなれますか?
芸能事務所によっては、マネージャー経験がない人を募集していることがあります。ただし、未経験可でも社会人経験や普通自動車免許などが応募条件になる場合があるため、求人票の条件は最後まで確認してください。
また、芸能業界の経験がなくても、営業職での顧客対応や接客業でのコミュニケーション、複数案件の進行管理などはマネージャー業務に活かせます。これまでの経験を仕事内容と結び付けて考えることがポイントです。
芸能マネージャーに運転免許は必要ですか?
すべての芸能事務所で必須ではありませんが、タレントの送迎を行う会社では普通自動車免許を応募条件としているケースがあります。求人によってはペーパードライバー不可など、実際の運転経験まで求められます。
これから芸能マネージャーを目指す場合は、希望する事務所の求人を複数確認すると判断しやすくなります。免許の有無だけでなく、送迎をどの程度担当するのかもあわせて確認すると仕事内容を把握できます。
芸能マネージャーはタレント1人だけを担当しますか?
担当人数は、芸能事務所の規模や部署、タレントの活動状況によって異なります。1人のタレントを中心に担当する場合もあれば、複数人やグループを1人のマネージャーが担当するケースもあります。
担当人数が多いほど、スケジュール管理や連絡先も増えます。求人票だけでは分からない場合は、面接時に担当人数やチーム体制を確認すると、入社後の仕事量や働き方を具体的にイメージしやすくなります。
芸能マネージャーの仕事内容を理解してから応募先を探そう
- スケジュール管理・現場同行・送迎などを行う
- 制作会社などへの営業や出演条件の調整にも関わる
- タレントの育成やプロモーションを担当する場合もある
- 仕事内容や働き方は芸能事務所によって異なる
芸能マネージャーは、タレントの近くで働くだけでなく、営業やスケジュール調整など幅広い業務を担います。担当タレントが活動しやすい環境を整えることが大きな役割です。
応募先を選ぶ際は、企業名だけでなく、現場同行・営業・育成・SNSなど実際に担当する業務まで確認してください。複数の求人を比較すると、自分に合う働き方を判断しやすくなります。
CASTIAでは、芸能・エンタメ業界の採用や人材に関する情報を発信しています。芸能業界での仕事探しや採用に関するご相談がある方は、CASTIAまでお気軽にお問い合わせください。
