芸能事務所に就職するには?職種・採用条件・選考対策を解説

「芸能事務所は未経験でも入れる?」
「どんな職種がある?」
「何を準備すればいい?」
芸能事務所には、新卒や業界未経験から応募できる求人があります。マネージャーだけでなく、宣伝・営業・ファンクラブ運営・制作など職種もさまざまです。
しかし、応募条件や採用方法は会社によって異なるため、「自分でも芸能事務所に就職できるのか」「どの職種を目指せばいいのか」と迷う人も多いでしょう。
そこで本記事では、芸能事務所に就職する方法から主な職種、必要な学歴・資格、大手事務所の採用例、選考対策まで解説します。芸能業界で働きたい人は、就職活動を始める前の参考にしてください。
芸能事務所への就職は未経験でも目指せる
芸能事務所には、業界未経験から応募できる求人があります。新卒採用はもちろん、中途採用でもマネージャーなどで経験不問・未経験歓迎としている募集が見られます。
ただし、「芸能業界未経験」と「職種未経験」は分けて考える必要があります。例えば芸能業界で働いた経験がなくても、営業・経理・SNS運用など、応募する職種に関連する実務経験を求められるケースがあります。
そのため、未経験だからと諦めるのではなく、これまでの経験を芸能事務所の仕事にどう活かせるか整理してみましょう。学生であれば、アルバイトやサークル、学園祭運営、SNS運用なども選考で伝えられる経験になります。
出典:リクナビNEXT「東京都の芸能事務所未経験の転職・求人情報」
芸能事務所に就職する主な方法

| 就職方法 | 主な対象 | 特徴 |
|---|---|---|
| 新卒採用 | 大学生・短大生・専門学生など | 総合職採用が中心の企業もある |
| 中途・キャリア採用 | 社会人・第二新卒など | 職種別募集が中心の企業もある |
芸能事務所への就職方法は、主に新卒採用と中途・キャリア採用に分かれます。募集方法や配属の決まり方が異なるため、自分の状況に合った採用枠から確認していきましょう。
新卒採用に応募する
大学・短大・専門学校などを卒業予定であれば、芸能事務所やエンタメ企業の新卒採用が主な選択肢です。
大手芸能事務所では、マネージャーだけを募集するのではなく、総合職として採用したうえで、本人の希望や適性を踏まえて配属先を決めるケースがあります。
そのため、最初からマネージャー職だけに絞らず、会社がどのような事業や職種を持っているかまで調べておくと、応募先の選択肢を広げられます。
中途・キャリア採用に応募する
すでに社会人経験がある場合は、各社の中途・キャリア採用が主な選択肢です。新卒採用とは異なり、マネージャー、ファンクラブ運営、SNS、ライブ制作、経理など、職種を指定して募集されるケースもあります。
芸能業界での経験がなくても、営業やSNS運用、イベント制作など、これまでの仕事で身につけた経験を活かせる求人がないか確認してみてください。

今回紹介している採用例では、新卒は総合職、中途は職種別で募集されるケースが見られます。求人を見る際は、会社名だけでなく採用区分や募集職種まで確認しておきましょう。
芸能事務所の主な職種

| 職種 | 主な仕事内容 |
|---|---|
| マネージャー | スケジュール管理・現場同行・営業・調整 |
| 宣伝・PR | メディア対応・SNS・プロモーション |
| ファンクラブ | 会員サービス・コンテンツ・イベント運営 |
| 営業 | 出演案件の獲得・企業や媒体との交渉 |
| ライブ・イベント | 公演やイベントの企画・制作・運営 |
| 管理部門 | 経理・人事・法務・総務など |
芸能事務所には、タレントやアーティストを担当するマネージャー以外にも、宣伝、営業、ファンクラブ運営、ライブ制作、管理部門などさまざまな職種があります。
採用時に職種を指定して募集する企業もあるため、「芸能事務所で働きたい」という段階から、自分がどの仕事に興味があるのかまで具体化しておくと求人を探しやすくなります。
マネージャー
所属タレントやアーティストの活動を支える職種です。スケジュール管理や現場同行だけでなく、関係者との連絡、仕事の調整、営業、企画提案などを担当する場合もあります。
いわゆる「付き人」とは異なり、担当するタレントやアーティストの活動を広げるために動く役割も含まれます。人と接する機会が多いため、調整力や対応力を活かしやすい仕事です。

宣伝・SNS・ファンクラブ
タレントや作品の魅力をファンや世の中へ届ける仕事です。SNS投稿、動画制作、メディア対応、ファンクラブコンテンツ、イベント企画、グッズ制作などを担当します。
普段からSNSを利用しているだけでなく、「誰に何を届けるか」を考えて企画し、反応や数値を見ながら改善する力も求められます。SNS運用やコンテンツ制作の経験があれば、就職活動でもアピール材料にできます。
営業・制作・管理部門
芸能事務所には、企業・テレビ局・広告代理店・イベント会社などへ所属タレントを提案する営業職や、ライブ・イベントの制作を担当する職種もあります。
また、経理・人事・法務・総務など、一般企業と同じような管理部門も必要です。芸能人と直接行動する仕事だけが芸能事務所の仕事ではないため、自分の得意分野から職種を探すと選択肢を広げられます。

「芸能事務所で働きたいけれどマネージャーが向いているか分からない」という人は、まず得意なことから考えてみてください。人との調整が得意ならマネージャー、SNSや企画が好きなら宣伝、数字や事務作業が得意なら管理部門など、入口は一つではありません。
芸能事務所の就職に必要な学歴・資格・スキル
| 項目 | 必要性の目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 学歴 | 会社によって異なる | 高卒以上や大卒など条件あり |
| 普通自動車運転免許 | 応募条件になる場合がある | 送迎を担当する場合がある |
| 業界経験 | 未経験可の求人もある | 職種経験を求められる場合あり |
| コミュニケーション力 | 多くの職種で必要 | 関係者との連絡・調整に活かせる |
芸能事務所への就職に共通して必要な国家資格はありません。ただし、学歴や普通自動車運転免許など、会社・職種ごとに応募条件が設定されています。
特にマネージャー職では運転免許が求められる場合があるため、希望する職種が決まっている人は応募条件まで確認しておきましょう。
学歴
芸能事務所への就職に、必ず大学卒業が必要なわけではありません。新卒採用では大学・短大・専門学校などを対象とする企業がある一方、中途採用では「高卒以上」としている求人もあります。
そのため、「芸能事務所に入るなら大卒でなければならない」と考える必要はありません。自分の学歴で応募できる企業や職種を確認し、条件に合う求人を探すことが現実的です。
普通自動車運転免許
マネージャー職では、普通自動車運転免許を応募条件とする芸能事務所があります。タレントやアーティストの送迎、撮影・収録現場への移動などで車を運転する可能性があるためです。
求人によっては、免許を持っているだけではなく運転経験まで求められます。スターダストプロモーションの中途マネージャー募集では、普通運転免許に加えて「ペーパードライバー不可」「運転が得意な方」などの条件が設けられています。
出典:スターダストプロモーション「中途 スターダストグループ社員募集」
コミュニケーション力・調整力
芸能事務所では、所属タレントだけでなく、テレビ局、制作会社、広告代理店、イベント会社など多くの関係者と仕事を進めます。
ここで求められるコミュニケーション力は、単に「人と話すのが得意」ということではありません。連絡を正確に返す、スケジュールを調整する、条件を整理して共有するなど、複数の関係者と仕事を滞りなく進める力が必要です。
学生であれば、アルバイトやサークル、学園祭運営などで「複数人を調整した経験」がないか振り返ってみると、選考で伝えられるエピソードを見つけやすくなります。

マネージャー志望なら、普通自動車免許は早めに確認しておきたい条件です。求人によっては運転経験まで見られるため、取得したばかりの場合は日頃から運転に慣れておくことも選択肢になります。

大手芸能事務所の採用例
| 企業 | 採用例 | 特徴 |
|---|---|---|
| アミューズ | 2027年度定期採用 | 総合職採用 |
| ホリプロ | 2028年4月入社 | 総合職・採用予定約10名 |
| スターダストプロモーション | 2027年新卒採用 | 総合職募集(受付終了) |
| TopCoat | スタッフ採用 | マネージャーなど職種別に募集 |
芸能事務所の採用方法は会社によって異なります。新卒を総合職として採用する会社もあれば、マネージャーなど職種を指定してスタッフを募集する会社もあります。
ここでは、2026年9月時点で公式サイトから確認できる4社の採用例を紹介します。
アミューズ
アミューズでは2027年度定期採用を実施しており、2026年9月には秋採用の受付も開始されています。
公式採用サイトでは、入社後にマネージャーとして撮影現場へ同行した社員や、ファンサービス、ライブ関連業務などを担当する社員の事例も紹介されています。採用時点で一つの仕事だけに絞るのではなく、幅広いエンタメ業務に関わる可能性があることが分かります。
出典:アミューズ採用サイト
ホリプロ
ホリプロの2028年度新卒採用では、正社員の総合職として10名程度を採用予定です。大学・大学院だけでなく、短大・専門学校の卒業者・卒業見込み者も応募対象に含まれています。
通常採用に加えて、「AO日本一採用」「SNSエキスパート採用」「スタートアップチャレンジ採用」など4つの採用コースがあります。採用コースにかかわらず総合職として入社し、希望や適性などを踏まえて配属先が決まります。
スターダストプロモーション
スターダストプロモーションでは、2027年新卒の総合職採用を実施していました。募集対象は大学院・大学・短大・専門学校などの卒業予定者で、2026年9月時点ではエントリー受付を終了しています。
新卒採用では総合職として募集されているため、マネージャー職だけに絞らず、入社後の配属や仕事内容まで確認しておくとよいでしょう。
出典:スターダストプロモーション「2027年新卒 スターダストグループ総合職募集」
TopCoat
TopCoatでは、2026年9月時点でマネージャー、マネージメントデスク、CM営業部スタッフを募集しています。雇用形態は1年更新の契約社員で、応募資格は高卒以上、マネージャー職希望者には普通自動車免許が必要です。
新卒一括採用だけでなく、希望する職種へ直接応募できる芸能事務所もあるため、職種をある程度絞れている人は各社のスタッフ募集も確認してみてください。

大手芸能事務所でも採用時期や募集方法は統一されていません。新卒募集が終わっていても中途・職種別採用が行われる場合があるため、気になる会社は公式採用ページを定期的に確認しておきましょう。
芸能事務所の求人の探し方と選考対策
- 公式採用サイトと求人媒体の両方を確認する
- 「芸能事務所」だけでなく職種名でも検索する
- 志望動機を「芸能界が好き」だけで終わらせない
- 会社ごとの選考方法を事前に確認する
- 自分の経験と希望職種の接点を整理する
芸能事務所への就職を目指す場合は、求人を見つけるだけでなく、希望する職種に合わせて選考準備を進める必要があります。応募先を探しながら、自分が芸能業界で何をしたいのかも具体化していきましょう。
公式採用サイトと求人媒体の両方を見る
大手芸能事務所では自社の採用サイトから募集するケースがある一方、中小規模の事務所では求人媒体に掲載されることもあります。そのため、どちらか一方だけで探すと求人を見逃す可能性があります。
また、「芸能事務所」だけでなく、「芸能マネージャー」「アーティストマネージャー」「ファンクラブ運営」「ライブ制作」など、希望する職種名でも検索すると応募先を広げやすくなります。
志望動機は「芸能界が好き」で終わらせない
「音楽が好き」「芸能界が好き」は志望するきっかけとして自然ですが、それだけでは入社後に何をしたいのかまで伝わりません。
例えば「学園祭で出演者との調整を担当した」「SNSの投稿を企画・運用した」など、自分の経験を振り返り、その経験を希望する仕事でどう活かせるのかまで説明すると志望動機を具体化できます。
会社ごとの選考方法を確認する
芸能・エンタメ企業では、一般的なエントリーシートや面接だけでなく、独自の選考方法を取り入れている場合があります。
例えばソニーミュージックグループの2027年度新卒採用では、エントリーシートまたはSNSアカウントに加えて、約15秒のエントリームービーを提出する選考が実施されました。書類選考後には筆記試験や複数回の面接も設定されています。
応募先が決まったら、募集要項だけでなく選考フローや提出物まで早めに確認しておくと、必要な準備を逆算できます。
出典:ソニーミュージックグループ新卒採用2027「募集要項」
芸能事務所で活かせる経験を整理する
芸能事務所の仕事では、華やかな企画に関わるだけでなく、関係者との連絡やスケジュール調整、条件確認など地道な業務も欠かせません。
CASTIAでも学園祭などのキャスティング業務を通じて芸能事務所とやり取りしますが、実務では条件を正確に整理すること、関係者へ素早く共有すること、急な変更に対応することが求められます。
学生であれば、アルバイトやサークル、学園祭、ゼミなどでの経験もアピール材料になります。「何を経験したか」だけでなく、複数人を調整した、期限までに企画を進めたなど、自分がどのように動いたかまで振り返ってみてください。

エンタメ業界への就職を考えているものの、自分に合う職種や求人の探し方に迷っている方はCASTIAへご相談ください。
芸能事務所への就職でよくある質問
芸能事務所は未経験でも就職できますか?
未経験から応募できる芸能事務所はあります。新卒だけでなく、中途でも業界未経験者を対象とした求人があります。
ただし、応募する職種によっては実務経験が必要です。募集要項で「業界経験」と「職種経験」のどちらが求められているか確認しましょう。
高卒でも芸能事務所に就職できますか?
高卒でも応募できる芸能事務所はあります。実際に中途採用で「高卒以上」を応募条件としている芸能事務所もあります。
一方、新卒採用では大学・短大・専門学校など卒業区分が指定される場合があります。学歴だけで判断せず、希望する会社ごとの応募資格を確認してください。
専門学校に行った方が有利ですか?
芸能・音楽系の専門学校を卒業することは、芸能事務所へ就職するための必須条件ではありません。一般大学などから芸能事務所を目指すことも可能です。
専門学校では業界知識や制作・運営などを学べる場合があるため、学校名ではなく、在学中にどのような経験やスキルを身につけられるかで考えるとよいでしょう。
芸能事務所への就職は難しいですか?
知名度の高い芸能事務所は採用人数が限られるため、誰でも簡単に入社できるわけではありません。
ただし、芸能業界には大手だけでなく、俳優・音楽・アイドル・声優などさまざまな分野の事務所があります。会社名だけで絞らず、自分が希望する職種から応募先を探すことも選択肢です。
まとめ|芸能事務所への就職は職種理解から始めよう
- 芸能事務所は新卒・中途ともに未経験から応募できる求人がある
- マネージャー以外にも宣伝・営業・制作など多くの職種がある
- 学歴や普通自動車運転免許などの応募条件は会社・職種によって異なる
- 大手だけでなく、自分の経験を活かせる職種から求人を探すことも重要
芸能事務所への就職を考えると、最初に「どの会社に入りたいか」を考えがちです。しかし、同じ芸能事務所でもマネージャー、宣伝、営業、制作など仕事内容は大きく異なります。
まずは芸能業界で何をしたいのか、自分の経験をどの職種で活かせそうかを整理してみてください。そのうえで、新卒・中途それぞれの採用情報や応募条件を比較すると、自分に合った求人を見つけやすくなります。
芸能事務所をはじめ、芸能・エンタメ業界で働くことに興味がある方はCASTIAへご相談ください。自分に合う職種が分からない方や、どのような求人を探せばよいか迷っている方にも、希望に合わせてご案内します。
